#5 【撮影地紹介・撮影テクニック】多々良沼公園のハクチョウ|冬の野鳥撮影
写真趣味で人気のジャンルの1つ,野鳥撮影。日本国内だけで数百種いる野鳥は,種類によって撮影ポイントや撮影テクニック,難易度も様々なのですが,今回紹介する群馬県の「多々良沼公園」のハクチョウ撮影は,その中でも比較的難易度が低く気軽にチャレンジできる野鳥撮影の1つと思います。
いつも通り写真作例とともに,撮影地の紹介と撮影テクニックの解説をしていきます(写真撮影は2020年12月28日)。
目次
冬にハクチョウが訪れる多々良沼公園
今回紹介する多々良沼は,群馬県館林市と邑楽町の間に位置する公園で,冬になるとハクチョウが越冬のため渡ってくる飛来地となっています。正確には「オオハクチョウ」,「コハクチョウ」,「アメリカコハクチョウ」といった種類だそうです。
この多々良沼では冬になると地元の方々が運営する「白鳥を守る会」によって給餌が行われており,ハクチョウなどの水鳥を近いところで観察することができます。
撮影の時期はハクチョウが訪れる冬。通常11月から徐々に飛来数が増え,12月中下旬くらいには50〜100羽ほどになり,2月くらいまで滞在するようです。撮影もその頃がチャンス。
時間帯は,餌付が行われ,かつ夕焼けが期待できる夕方の時間が狙いどころ。
場所は,多々良沼公園松沼南駐車場から道沿い北西方向に少し歩いた場所に観察棚が設置されているので,そこから撮影できます。餌付けや観察,撮影で人が集まってるのですぐにわかると思います。
多々良沼公園松沼南駐車場は以下の場所です。
群馬県立多々良沼公園については,以下公式Web公式サイトより。
群馬県立 多々良沼公園 ホームページ – 多々良沼公園の公式ホームページです。
多々良沼公園の公式ホームページです。
多々良沼ハクチョウ撮影のコツとテクニック
撮影の時間帯は太陽が沈む夕方
前述したとおり,シャッターチャンスの時間帯は夕方。餌付け時間に集まってくるハクチョウ,そして夕焼けで色づく湖面を背景に写真撮影しましょう。事前に天気予報もチェックし,夕日が見られそうな日であるかもチェック。
夕方に行われる餌付けにハクチョウが集まってくるので,そのタイミングを狙いましょう。ボランティアの方々が餌付けを始めると,ハクチョウが様子見のために上空を旋回するので,その様子を見逃さぬよう狙いましょう。飛んでるハクチョウをカメラで追尾するのは少し難易度高めですが,何度かやっているうちに慣れてくるので積極的にチャレンジしましょう。

飛んでいたハクチョウが着水して餌を食べ始めると,他のハクチョウたちもどんどん集まってきます。飛んでくるだけでなく湖を泳いでくるハクチョウもいるので,そちらも見つけて狙っていきましょう。湖面を泳いでくるハクチョウは他の水鳥より体が大きいのと,2羽以上まとまってくるので,比較的見つけやすいと思います。

今回はハクチョウメインで紹介していますが,多々良沼にはハクチョウ意外にもカモやバンなどたくさんの水鳥がいます。むしろそっちの方が数は多いので,ハクチョウ以外の水鳥たちのシャッターチャンスを狙うのも良いと思います。

ちなみにここでのハクチョウ撮影,餌付けしているため他の野鳥撮影のように鳥探しをする必要はなく,ほぼ確実に撮影できるということから,野鳥撮影の中でも比較的難易度が低い部類に入ると思います。ただし,ハクチョウたちの飛来数が少なかったり,警戒して寄ってこないこともあるので,100%撮影できる,というわけではないです。そういう場合は焦らず気長に,何度も撮影に訪れてみましょう。
逆光ポジションから撮影
撮影ポイントは餌付けが行われて鳥たちが集まってくる場所ですが,その中でも太陽の沈む位置を見ながら逆光となる位置から狙いましょう。
夕焼けの時間帯,その色の恩恵を一番受けられるのが太陽と対面したとき。夕焼け色とともに水面に反射してキラキラする光も捉えられるので,太陽の位置と自分の立ち位置の間くらいに鳥たちがくるよう場所を調整しつつ,チャンスを待ちましょう。
写真は太陽光で光る湖面の位置にハクチョウが着水したところ。ハクチョウの飛んでくる様子と太陽光の状態を見つつ,チャンスを狙いましょう。

なお,今回紹介している撮影方法だと,太陽光を正面からもろに受けるので目が結構つらいです。特に目が弱い方はあまり無理はせず。撮影する場合にはサングラスをかけるなど対策しながら撮影しましょう。
あとは,立ち入り禁止の場所が設定されていたり,鳥たちに近い場所では三脚や一脚は禁止されていたりするので,そういったルールも守りながら撮影しましょう。

カメラは望遠レンズ装着
カメラ,レンズについて。
レンズは望遠レンズがやはり必須でしょう。35mm換算で300mm以上の焦点距離(APS-Cで200mm以上),贅沢言うと400mm〜600mmあると良いというのが正直なところ。その時点で若干難易度高めかもしれませんが,あくまで推奨なので,まずは手元にある望遠レンズを持って撮影に行ってみましょう。
「35mm換算」については以下が参考になると思います。
「35mm換算」を初心者向けに徹底解説。焦点距離とセンサーサイズから考える画角の変化 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
一眼カメラを使っていく内に様々な専門用語を聞くことが増えると思います。ただでさえカメラ選びやレンズ選びで最初の壁を感じるところでしたが、実際に使っていくことで新たな壁に当たってしまうケースも少なくありません。今回は、レンズ選定や画角の話で耳にすることの多い「35mm換算」について、初心者向けに優しく解説していきます。
カメラは,動く鳥たちを撮影するということで,連写,追尾AFの設定で撮影。特に飛んでいる鳥を撮影する場合には追尾AFは必須となります。また,逆光で撮影する際,AFが効きにくいので,注意が必要です。注意といっても,なんとなくAFの効きにくさのパターンをつかんだうえで,あとは頑張るしかないんですけどね…

望遠レンズを使うということで,シャッタースピードに注意。手振れ補正の効いているカメラ,レンズならシャッタースピードが遅くとも手振れ対策はできますが,被写体であるハクチョウも動いているので,ある程度の速さは欲しいところ。個人的な体感では1/500くらいあると安心です。
また,夕暮れ時で暗くなる際には,シャッタースピードを稼ぐためISOを高くすることも手です。ノイズに注意しながらISOを調整しましょう。
さいごに
多々良沼のハクチョウ撮影,いかがでしたでしょうか。今回は夕焼けで色付することにこだわったため,写真は全てオレンジ色。野鳥写真を風景写真として撮影するというコンセプトなので主役の鳥たちはほぼシルエットとなっています。
個人的にはこの撮影方法が好きなのですが,主役の野鳥を普通の色で写したい,という場合には,逆光ポジションじゃない場所を選んで撮影するとよいでしょう。それぞれお好きな絵になるようなベストポジションを探して撮影しましょう。






